ベスト・オブ・2020〜ストーリーマンガ編〜

コロナコロナ言ってたら、あっという間に2020年も終わってしまった…!

今年は絶対に安易な一年だったと言えないけれど、

こうやって振り返れば、思いがけない災難のなかで、

改めて考えたことや、感じたことも沢山ありました。

特に今年の前半年はほぼ外出していなかったので、

ずっと読みたかったマンガを読めたり、観たかった映画をたくさん鑑賞できました。

(半年くらい重度な鬱に襲われていたので、活字はあまり読めなかったのが残念)

なので今年特に良かった!みんなにオススメしたい!!と思った作品を厳選しました。

それでは勝手に年末年始祭り開催させていただきます!!

オススメ!ストーリー漫画

1、「A子さんの恋人」 近藤聡乃

 

あらすじ:

三年間のニューヨーク生活を終え、日本に帰国して来た漫画家のA子さん。一巻は、A子さんがハッキリ別れられなかったまま、日本に置き去りにして来た学生時代の恋人・A太郎と、ニューヨークで出会った、結婚を迫ってくるアメリカ人の恋人・Aくんの間で思い悩む話から始まる。

ここがオススメ!:

あらすじだけ読めば、よくある「一人の女が二人の男の中で迷う」的な恋愛漫画に聞こえるが、私はこの漫画を「恋愛漫画」と言うより、「人生漫画」と呼びたい。三巻あたりからグッと物語は深くなって行き、A子さんの周りの登場人物も、一人ひとりいい味を出していて、「こんな人いるな」と不意にも思ってしまう。主人公たちは主に美大出身で、職業もアート関連が多いが、マニアックな感じは一切なく、多分誰が読んでもスラスラ入ってくる、そんな感じの物語です。絵も近藤聡乃さんの洗練された線が魅力的で、別の漫画とは少し違う雰囲気を醸し出している。特に最終巻は、半分くらいのところから涙が止まらなく、ラストがこれ以上無いと言える程、美しい。恋愛だけじゃ無く、人と人の関係性や、「生きること」についての物語、みなさまにも是非読んで欲しいと強く思いました。

2、「ダンス ダンス ダンスール」 ジョージ朝倉

 

あらすじ:

主人公の男の子は幼い頃にバレエに魅了されるも、父の死をきっかけに「男らしくならねば」と思い、バレエを諦め格闘技を習う。しかし転校生の少女にもう一度バレエの世界に誘われ、トップを目指す過程を描いた青年漫画。

ここがオススメ!:

幼少期にバレエを習い、大学時代にもバレエ漫画を描いたり、お金を貯めて一人でバレエを鑑賞しに行ったりと、実はバレエが大好きな私に今年、自分の中のバレエブームが再来し、人気なバレエ漫画をいろいろと読んでみたんですが、その中でも一番心打たれたのがこの「ダンス ダンス ダンスール」です。

まず、バレエの世界って女子が男子より圧倒的に多い世界で、「男がバレエなんて、変」などの偏見も多い中で、作者のジョージ朝倉先生が、「男性バレエダンサーのトップたちは、どのような心境を経験してここまでこれたのか」と思い、この作品を創ったそうです。

努力だけじゃ足りなく、生まれ持った身体能力や外見、そして家庭状況にも大きく左右される残酷さ。すべてを犠牲にしたものだけが、立つことを許される世界が抜群な表現力で描かれている。最初の1ページを広げた時にもう私の心はジョージ朝倉ワールドに吸い込まれました。特に他のバレエ漫画と比べると圧倒的にバレエのシーンが人の心を打つ何かがある。「でもバレエは興味ないかな…」と思う方にも胸張ってオススメできる漫画です!!(囲碁が分からなくても「ヒカルの碁」は読んでてすごく面白いのと同じ!)

3、「7seeds」 田村由美

 

あらすじ:

そう遠くない未来、地球に巨大隕石が衝突。人類の生存は限りなく絶望的な状況に陥る……かつて恐竜が滅びた時のように。その予測に基づいて、各国政府が極秘に計画を進めた、幾つもの人類生存計画のなかの1つ。それが「7SEEDS計画(セブンシーズ プロジェクト)」でした。

それは、若く健康な人間をさまざまな基準によって選別し、冷凍睡眠(コールドスリープ)状態にして保存するというもの。その計画では、彼らは人類をはじめとした「種の保存」のために眠り、滅亡後の地球が人間が生存可能な環境になった後に目覚める予定になっていました。

この物語は文明が滅びた後の地球に目覚めた、5つのチームの人間達が織り成す壮大な群像劇となっています。

ここがオススメ!:

実はこの約16年にもおよぶ長期連載の末、全35巻で完結した大作を私はまだ読み終わってないので(と言うより読み始めたばかりなのですが)、いろいろ言える立場ではないんですが、それでも圧倒的な世界観にすぐに魅了され、過酷の状況の中の人間性と言うものに心打たれました。実は最初友達に勧められた時、表紙の絵が若干古くてなかなか読む気にはなれなかったのですが、本当に変な偏見を抱いてしまって申し訳ねえ!!と言う気持ちでいっぱいです!また全巻読み終わった後紹介させてください!!

万人受けしないかもだけど凄く良かった漫画:

「海獣の子供」 五十嵐大介

 

あらすじ:

部活での居場所をなくしてしまった少女・琉花が、夜の海で出会った不思議な少年・海――。港町と水族館を舞台に繰り広げられる、五感をふるわす少年少女海洋冒険譚!!(アマゾンより引用)

ここがオススメ!:

なんでしょう、この漫画は。ページを開いた瞬間から、その底知れない海の世界に巻き込まれた。どういう物語なのか、一体何が描かれているのか、うまく言葉で表せない。いのちとは、宇宙とは。死とは、生とはー。この物語にきっと正解はなくて、全ての解釈は読み手次第なのだろう。芸術性が高く、やや抽象的な漫画なのでおそらく万人受けはしないかもだけど、漫画の新しい可能性を切り開いた作品に違いない。「海に纏わる証言」のエピソードがとても好きです。後味が深く、底知れない作品。静かな静かな夜にもう一度読み返したい。

 

まだまだコミックエッセイ ・映画・ドラマ・Youtube篇があるので、続きでまた会いましょう!

みなさま、良いお年をお過ごしください!!!

 

コミックエッセイ篇はこちら:

ベスト・オブ・2020〜コミックエッセイ編〜

 

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